2016年01月24日

2015~2016シーズン間オフJ2全チーム編成レビュー FC岐阜編 「言い訳は許されない」

昨年から始めました全チームレビュー。
今年もよろしくお願いします。
まずは昨年と同じくすばやくチームの編成作業を終えた北九州からスタートしたいと思います。
各チームに昨年の成績や予算規模から恐らくこんなもんだろうというノルマと目標を設定。
ゴールキーパーからフォワードまでの4ポジションの編成を見、それぞれに不可、可、良、優の評価をつけ、最後に全体に対しても前述の4段階の評価をつけます。

不可→ノルマ達成にもどうかなという戦力
可→ノルマは達成に向けて十分な戦力
良→ノルマ達成には申し分なく、目標達成にも挑戦できる戦力
優→目標達成に向けて申し分ない戦力

くらいの感覚で設定してます。
優だからリーグトップクラスかというとそうではなく、不可だからボトムズクラスなのかというとそうでもありません。
あくまでそのチームが目標とするであろうポイントに向けてはどうなの?ということです。
評価する理由は昨年も述べたとおり、シーズンが終わった後どのくらい自分が見通せていたかの目安にしたい。
そして反省し、繰り返すことで毎日進歩したいのです。
当たれば勉強、外れても勉強。それでは、FC岐阜編スタートです。(以下敬称略)


FC岐阜

2015年シーズン 20位
12723
勝ち点43
37得点71失点

目標:余裕をもった残留
ノルマ:20位以上

昨シーズン基本フォーメーション:4-4-2
新シーズン予想フォーメーション:4-2-3-1

岐阜.png


【ゴールキーパーセクション】
評価:


加入
高木義成(←名古屋)
ポープ・ウィリアム(←東京V/期限付き)

退団
川口能活(→相模原)
太田岳志(→東京V)

昨シーズン71もの失点を喫した守備陣。まずはゴールキーパーからですが昨シーズン出場機会を分け合った3人から大ベテランの川口と、太田を放出し改造を図ってきました。
目玉は名古屋から加入の高木義成
長く楢崎の控えとしてプレーしてきましたが、元は東京Vの第1ゴールキーパーでJ1、J2ともに出場経験は豊富です。
ポカ癖があるのは確かですが、若い選手が少なくない岐阜の守備陣には頼りになる選手になるのではないでしょうか。
若い選手としては東京Vで将来を嘱望されるポープ・ウィリアムを期限付き籍で獲得しました。
ただ、移籍して早々色々とやらかしているようなのでちょっと不安です。なんとか、なんとかこうお笑いのほうではない路線で目立ってほしいのですが。
既存戦力としては常澤を残しています。やはり経験ある選手で、高木が厳しいとなった場合でも問題なくチームの守備に貢献してくれるでしょう。
まずは、残留を目標とするシーズンとなるかとは思いますが、高木、常澤の2枚看板は十分厳しい戦いを乗り切っていける陣容ではないでしょうか。
あとはそこに若いウィリアムがどこまで食いついていけるか。「可」評価とさせていただきます。


【ディフェンダーセクション】
評価:不可

加入
田代雅也(←法政大)
磐瀬剛(←京都/期限付き)
鈴木潤(←中京大)
ウェリントン・ロシャ(←ボウシェアー/オマーン)

退団
関田寛士(→長野)
小見恵吾(→富山/期限付き)
渡邉将基(→甲府/期限付き移籍期間満了)
高木和道(→磐田)
深谷友基(→愛媛)

昨オフ、経験豊富な選手を迎え入れ、てこ入れを図ったはずのセンターバックセクションでしたが、予想だにしない大崩壊に見舞われました。
結果として、シーズン途中加入も含め経験豊富な3選手をすべて紺オフには放出するという、まさしく大鉈が振るわれることとなりました。
センターバックの新加入は大卒の田代ウェリントン・ロシャの2人。
昨シーズンの主軸である岡根、また一昨シーズンの主軸の阿部は残っていますが、阿部が右サイドバックに昨シーズン同様固定されるようなら、数不足がクローズアップされるかもしれません。書いていて気づきましたが、もしかしたら田森もここで計算されているかもしれませんね。
右サイドバックはさらに流動的。昨シーズンの主軸である阿部、昨シーズンは1列前でプレーした益山、そして昨シーズンは左サイドバックのレギュラーだった両サイドをこなす野垣内の3人が起用されるかとは思うのですが、いずれの選手も他のポジションで起用されることもありえますから、さて一体どうするのかという点ではかなり不透明なポジションだと思います。
一方左サイドバックは昨シーズン期待を裏切った冨士が残留。巻き返しのシーズンを迎えます。新加入としては昨シーズンすでに特別指定として出場を果たしている鈴木潤と、京都から期限付きで磐瀬が加入。昨シーズンのレギュラーである野垣内もいますので、かなり潤沢なポジションと言えるのではないでしょうか。
センターバックが場合によっては3人でまわしそうという状況。そして右サイドバックは3人が兼業という状況に比べると、左サイドバックは専業2人に兼業2人と充実感たっぷりの陣容。
このバランスの悪さは一体どういうことだろうというところがとても心にひっかかります。
またセンターセクションは、J2での経験も不足しており、博打に出たな、という印象です。
当たればとても大きいですが、外れた場合は。ラモス監督は、自信満々ですが。


【ミッドフィルダーセクション】
評価:

加入
秋葉勝(←山形)
田中パウロ淳一(←金沢)
青木翼(←順天堂大)
風間宏矢(←大分/完全移籍へ移行)
田森大己(←京都)
レオナルド・ロシャ(←アメリカFC/ブラジル)

退団
尹昌洙(未定)
宮沢正史(引退)
ヘニキ(未定)
太田圭輔(未定)
砂川誠(期限付き移籍期間満了/引退)
清本拓己(→大分/期限付き)
比嘉諒人(→秋田/期限付き)

4-2-3-1と布陣を予想しているので、ここでは2センターの部分とトップ下についてレビューします。
なかなかメンバーを固定できなかった昨シーズンの岐阜。
その中でも主軸として出場し続けた選手の一人であるヘニキには見切りをつけ、新たに獲得したのが秋葉田森という経験豊富な選手たちというのがラモス監督らしいなと。
おそらく高地も今シーズンはこちらのポジションでプレーするのではないでしょうか。
経験豊富な3人のベテランがチームの骨格を担い、バックアップには技術に定評のある水野、高さのある苅部とそれぞれ武器を持つ選手が控える形でしょう。
そして、高地の後継者には特別指定ですでに6試合でスタメン出場を果たしている青木翼
を確保済みと、ベテラン獲得だけではなく、将来に向けての投資も行えています。
問題はヘニキが担っていたフィジカルの部分をどうチームとして補っていくのかというところというのは、誰しもがわかっているところだとは思いますが。
それよりも技術と頭脳という選択は、ラモス監督らしいのではないでしょうか。
トップ下には10番背負う期待のレオナルド・ロシャがまずは主軸候補として計算されるでしょう。
ただ、アメリカFCはブラジルではかなり下部のほうに所属するチーム。過度な期待は禁物なようにも思えます。
とはいえ、高地を上げてもよいですし、完全移籍に移行した風間小野、そして高卒2年目を迎える小川など期待できる選手が多数いるポジションでもあるので、そこの当たり外れには実はあまり大きく左右されないのでは、とも思います。
ベテラン中心の戦力に若干の不安はありますが、後に控える選手がいないわけではなく、何かがあればこの選手を、と名前を上げることができる状況は決して悪くはないように思います。
新戦力が、前評判通りの仕事をできるのかどうか。
しっかりと期待に応える仕事をしたとき、岐阜は残留を余裕で達成することになるのではないでしょうか。


【フォワードセクション】
評価:

加入
鈴木ブルーノ(←ゲイラン/シンガポール)
エヴァンドロ(←大分)
レオミネイロ(期限付き移籍期間延長)
田中達也(←熊本/期限付き)

退団
田中智大(未定)
ジウシーニョ(未定)
ロドリゴ(→福島/完全移籍移行)


まず両ワイド。レオ・ミネイロの残留はまさしく吉報。100回以上のドリブルを記録しながら成功率も半分を超えるJ2屈指のアタッカーの残留は、これだけで「可」の評価をつけられる大仕事だと思います。
既存戦力としては遠藤が残ることになりました。昨シーズンはブレイク候補の一人でしたが期待を大きく裏切る結果となりました。今シーズンは、岐阜の若き旗手として名乗りを上げることができるでしょうか。
新加入としては田中パウロ淳一田中達也、そして鈴木ブルーノの3名を迎え入れています。レオ・ミネイロや遠藤も含めてすべてドリブルで仕掛けることができる選手というところに、どういう仕事をワイドの選手に期待したいのかがはっきりと見えますね。突破せよ、と。
最前線候補は二人。昨シーズンチーム得点王の難波が残留しました。
そして、大分から身体能力に定評のあるエヴァンドロを獲得。
大分ではチームに嵌りきらなかったものの、ナザリト移籍以降、ターゲットマンを探していた岐阜としては十分戦力になるという判断なのでしょう。
ワイドのキャラかぶりが気がかりです。とはいえ、そこも高地や風間といった選手を押し出すことで問題が発生すれば対応できないこともありません。
また、4-4-2ならば当然レオ・ミネイロがカウンターマシーンとして奮闘できるわけで。
二桁得点達成のフォワードと、相手陣に切り込めるアタッカー。
軸ははっきりしています。残留争いでも十分戦える「はず」です。

編成総合評価:

昨シーズンは飛躍を期したシーズンでしたがまさかまさかのぎりぎりの残留となってしまいました。
ラモス監督の去就も気にはなりましたが3年目のシーズン突入ということで、今シーズンはかなりラモス監督が好きそうなチームを作ってきたなという印象を受けます。
キーパーには東京Vで監督をやっていた時期に正GKとして起用していた高木義成を名古屋から獲得。
センターハーフには経験豊富な選手がずらり。キャプテン高地は、やはり東京V時代のキャプテン大野を彷彿とさせます。
個人で守備に寄与できる田森の獲得で中盤守備の強化も図る腹積もりでしょう。
そして10番にもブラジル人を。プレースタイルだけを聞くならばまさしく10番という選手で、そういう選手に攻撃をコントロールしてもらうというのがまたらしい。
両ワイドには仕掛けられる選手を揃えて、中央でコントロールして外で勝負という形がぱっと目に浮かぶ陣容となっているように感じます。
なんというかこう、親近感感じます。川勝さんとかもこういうチーム作りそうだな、とか。
技術と頭脳。今シーズンの岐阜は特に技術力の部分で優れた選手を揃えてきているように思います。
3年目にして、ようやくなんだからしいチームになったんじゃないでしょうか。
だからこそ。
今年はラモス監督にとっては言い訳ができないシーズンになるでしょう。
監督にとっては間違いなく今年のチームはここ数年で一番のチームのはず。
それで結果を残さなければ、哲学そのものが否定される。
今のところは、個人の総和で戦うのかな、というところも見え隠れしないでもないですが。
それで戦えると監督が信じるのならば、戦ってもらうしかないのです。
昨シーズンの若手が多数在籍するチームから、経験豊富な選手たちが多数揃うチームに急激に舵を切ったことについて思わないところがないわけではないですが。
また、左サイドについては強化が進んでいる割に右サイドは随分と流動的だな、とか。
センターバックはこの陣容はどうなのかな、とか。
色々と懸念材料がないわけではないですが。
結果が全てです。
果たして、今年は周囲を納得させるだけの結果を残せるのか。
陣容は悪くないと思うのですが。
posted by 鍵銛右京 at 00:09| Comment(0) | J2チーム編成レビュー | 更新情報をチェックする
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