2016年01月16日

2015~2016シーズン間オフJ2全チーム編成レビュー 町田ゼルビア編 「鍵を握るのは引抜があった後ろよりも……?」

昨年から始めました全チームレビュー。
今年もよろしくお願いします。
まずは昨年と同じくすばやくチームの編成作業を終えた北九州からスタートしたいと思います。
各チームに昨年の成績や予算規模から恐らくこんなもんだろうというノルマと目標を設定。
ゴールキーパーからフォワードまでの4ポジションの編成を見、それぞれに不可、可、良、優の評価をつけ、最後に全体に対しても前述の4段階の評価をつけます。

不可→ノルマ達成にもどうかなという戦力
可→ノルマは達成に向けて十分な戦力
良→ノルマ達成には申し分なく、目標達成にも挑戦できる戦力
優→目標達成に向けて申し分ない戦力

くらいの感覚で設定してます。
優だからリーグトップクラスかというとそうではなく、不可だからボトムズクラスなのかというとそうでもありません。
あくまでそのチームが目標とするであろうポイントに向けてはどうなの?ということです。
評価する理由は昨年も述べたとおり、シーズンが終わった後どのくらい自分が見通せていたかの目安にしたい。
そして反省し、繰り返すことで毎日進歩したいのです。
当たれば勉強、外れても勉強。それでは、町田編スタートです。(以下敬称略)


町田ゼルビア

2015年シーズン 2位※J3での成績
2394
勝ち点59
52得点18失点

目標:余裕を持った残留
ノルマ:20位以上

昨シーズン基本フォーメーション:4-4-2
新シーズン予想フォーメーション:4-4-2
町田.png



【ゴールキーパーセクション】
評価:

加入
なし

退団
千葉奏汰(→福井/期限付き)

昨シーズン18失点と驚異的な成績を残した町田守備陣。8割近いセーブ率で貢献した主戦の高原はJ2経験も豊富で不安はありません。
2ndに控える内藤は昨シーズン天皇杯での名古屋、福岡を撃破する快進撃の立役者の一人。高原の年齢や負傷歴に不安があるとはいえ、戦えないということはないでしょう。
3rdには緊急出場歴もある島崎を選択し、ユース卒として期待のかかる千葉は福井へ修行に出す動きは戦略としても理に適っていますし、うまく編成できているのではないでしょうか。
残留ノルマのチームとしては問題のない陣容だと思います。良評価で。


【ディフェンダーセクション】
評価:

加入
三鬼海(←長崎/期限付き移籍期間満了)
金聖基(←水戸)
福田友也(←国士舘大)
有薗真吾(←群馬)
畠中槙之輔(←東京V/期限付き)

退団
石川喬穂(→沼津/完全移籍移行)
望月理人(未定/海外へ?)
増田繁人(→新潟/期限付き移籍期間満了)
平智広 (→東京V)
ペ・デウォン(未定/兵役のため帰国)
平石直人(→藤枝)

新潟に昨シーズンの主軸増田を回収され、一昨シーズンの主軸だった平も東京ヴェルディに引き抜かれました。
しかし、J2でもJ3でも常に空中戦勝率で上位につけ続ける深津が残留。
その相棒候補としてユーテリティでもある有薗、2014年には8割近い自陣空中戦勝率を誇った金聖基、将来を嘱望される畠中、インカレ4強の国士館大から福田などベテラン、中堅、若い選手とバランスよい補強を実現しました。
特に空中戦に関しては昇格組とはいえ今シーズンのJ2で屈指の強さを誇る陣容ではないでしょうか。
右サイドバックには長崎でしっかり経験を積んだ三鬼が帰還しました。
昨シーズンは星野土岐田が併用され固定できなかったシーズンだけに、ポジションの確保に期待がかかります。
左サイドバックは昨シーズンは松本がポジションを確保しています。
両サイドをこなす一昨シーズンの主戦星野、そしてユーテリティーである有薗、土岐田がバックアップに控ええることになりますか。
引抜があったとはいえ、J2で戦える陣容をしっかり揃えてきました。
センターバックが固定できるかどうかにもかかってくるとは思いますが、十分残留を達成できるに足る戦力だと思います。良評価で。


【ミッドフィルダーセクション】
評価:

加入
井上裕大(←長崎)
谷澤達也(←千葉/期限付き)
横山翔平(←群馬/期限付き)
松下純土(←松本/期限付き移籍期間延長)

退団
稲垣雄太(→MIOびわこ/期限付き)
遠藤敬佑(→藤枝/期限付き)
垣根拓也(→盛岡/期限付き)

センターハーフは昨シーズンの主戦は李漢宰で残留しました。シーズン途中加入で低位置をつかんだ森村も残留で、基本の形はそのままでJ2に参戦することになりました。
競争相手としては、前半戦スタメンで出場していた大竹も残留。ユーテリティーとして最終ラインから中盤まで幅広く起用される松下が期間を延長しています。
そして長崎から井上が加入。
負傷癖が気がかりですが、長崎の躍進に貢献してきたボランチの加入はとても面白いと感じています。
右サイドは鈴木崇文が昨シーズンは全試合でスタメン。10ゴール7アシストと攻撃の中心として大活躍しましたがさすがに負担が大きすぎます。
群馬から横山を引き入れたのは、右サイドのポジション争いの活性化の意味合いもあるでしょう。
左サイドは昨シーズンは重松が21試合にスタメン出場しましたが、決定的といえるほどの結果を残せませんでした。
谷澤の加入は私は左サイドの主戦としてと考えています。左サイドにもひとつ攻撃の貴店を作ることで、右サイドの鈴木の負担を減らしたいのではないかと。
宮崎は昨年はスーパーサブとして途中出場から3ゴールの活躍。
今シーズンもスーパーサブとしてまずは出場機会をうかがうと予想します。
チームとしての骨格はそのままに中央部にも、側面部にもJ2経験のある選手を引き入れ純粋な「補強」を達成できています。
こちらも良評価でよいと思います。残留争いに向けては、十分な質量を確保できていると思いますので。


【フォワードセクション】
評価:不可

加入
戸島章 (←千葉/完全移籍移行)
中島裕希(←山形)

退団
齋藤翔太(→東京23FC/期限付き)
サビア(未定)
中島康平(未定)

不可としたのはひとえに鈴木孝司が果たしてJ2でどこまで計算できるのか?という不安があるからです。
新加入として山形から中島を獲得しましたが、キャリアとしては下降線。
もちろん、昨シーズン北九州で原と小松が大復活を果たしたことを考えると、もう一花咲かせる可能性はそこまで低くはないと思います。
ただ、ギャンブル。いやそんなこと言ったらヴェルディもだいぶギャンブルはギャンブルなんですが。
話は戻って。バックアッパーとしては長身の戸島、ベテランの中村、昨シーズン6ゴールの久木野がいます。
J2で中位圏を目指すとなるとインパクト不足は否めず、鈴木のゴール数が二桁を切るようなことになると、残留争いという点でも厳しい戦いを強いられるおそれがあるように思います。
というところで不可評価とします。すべては、エースが上位の舞台でも輝けるかどうかに。


編成総合評価:

前線にはどうなんだろうという疑問を感じますが、それ以外のポジションは特徴のある選手が揃っておりなかなかの陣容だと思います。
主軸の引き抜きもセンターバックセクションだけに留まり、しっかりと代わりの選手を引き入れることができています。
その他のポジションにもそれぞれチームの主軸を担いうる選手を獲得していますし、この時点では最もうまく立ち回ったチームのひとつとして評価されてもおかしくないでしょう。
リーグ戦では20失点を切り、名古屋、福岡を完封した守備陣がそのままで来るならば、なかなか勝ち点3を奪うことは難しいチームになるのではないでしょうか。
前回のJ2の冒険では67もの失点を喫しましたが、50失点台、もしくはそれを切る可能性も秘めた堅いチームがやってくるなと。
そういう印象を今回まとめながら持ちました。
一方、ぎりぎりの残留は回避できそうだけど、残留争いのその先へというところを見た場合やはり最前線。
鈴木孝司がどこまでJ2でやれるのかというのが重要なポイントになるでしょう。
今のところは、中盤に技術力のある選手が揃ったもうひとつの讃岐という印象。
そこから先を見据えるならば、前線にもう一声ほしかったかなというところです。
とはいえ、与しやすいチームでは間違いなくありません。
2度目の冒険、今度はしくじらないと。そう私は予想します。
編成レビューということでもう一点。今回の町田は期限付き移籍による放出がとても多い印象です。
これが「契約が残っているから仕方なく」なのかはたまた「将来を見据えて」なのか。
町田というチームがどういう風な強化戦略をもってここから数年戦っていくのかが表れそうです。
期限付き移籍の選手の扱いにも注目していきたいですね。
posted by 鍵銛右京 at 20:00| Comment(0) | J2チーム編成レビュー | 更新情報をチェックする
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