2015年07月05日

2014~2015年間オフJ2全チーム編成レビュー ~前半戦が終わったので順位予想の中間評価~

J2の42試合のうち半分、21試合が終わりました。
ここで一つ、シーズン前の予想と照らし合わせどの程度あっていたかということで、中間の答え合わせをしてみようかな、と。
さて現在の順位がまずこちら。

1,大宮アルディージャ  46
2,ジュビロ磐田     40
3,ツェーゲン金沢    37
4,ジェフ千葉      36
5,セレッソ大阪     34
6,コンサドーレ札幌   34
7,アビスパ福岡     33
8,東京ヴェルディ    31
9,横浜FC        31
10,V・ファーレン長崎  30
11,愛媛FC       30
12,ファジアーノ岡山  29
13,ギラヴァンツ北九州 29
14,カマタマーレ讃岐  25
15,ザスパクサツ群馬  25
16,栃木SC       22
17,京都サンガ     22
18,水戸ホーリーホック 20
19,徳島ヴォルティス  19
20,ロアッソ熊本    19
21,FC岐阜       19
22,大分トリニータ   15

では、予想と照らし合わせていきましょう。



【J2優勝を目指すグループ】と予想した2チーム
1.セレッソ大阪
2.大宮アルディージャ


セレッソ大阪……予想1位 現在5位(勝ち点34)

どうしてこうなったその1。得点32はリーグ3位と悪くないものの失点19は予想以上に多い。
勝ち点奪取に手間取り現在はプレーオフ圏内ながら混戦に巻き込まれてしまっています。
すでにフォルラン、カカウ、長谷川アーリアジャスールの退団が決定しこの夏のマーケットでのチームの作り変えは避けられない情勢ですが、さいころの目はどうでるか……

大宮アルディージャ……予想2位 現在1位(勝ち点46)

額面どおり優勝争いを引っ張っているチーム。33得点はリーグ2位、11失点は堂々のリーグ1位。クリーンシートは14試合で、11試合で複数得点と攻守ががっちりかみ合い8節から12試合無敗も記録。
前半戦を終え独走態勢に入った戦いぶりはお見事としか言いようがありません。
このまま走れるのか?それとも止めるチームが出てくるのか?
後半戦の合言葉は「OMIYA EXPRESSを停車させよ」というところでしょうかね。

【自動昇格を目指すグループ】
3.ジェフ千葉
4.徳島ヴォルティス
5.京都サンガ


ジェフ千葉……予想3位 現在4位 (勝ち点36)
序盤こそ7試合負けなしと順調なスタートを切ったもののその後は2度連敗するなど不安定な戦いになってしまった前半戦。それでもほぼほぼ額面どおりの4位と最低限の戦いはできているかなと。
得点は31と悪くないだけに失点をどこまで抑えきれるかが後半戦の鍵でしょうか。
ここまで完封試合は2桁を数えているので、複数失点を防ぎきれれば。
関塚監督のここからの手腕にも期待がかかりますね。

徳島ヴォルティス……予想4位 現在19位 (勝ち点19)

どうしてこうなったその2。自動昇格も争えるチームと開幕前に太鼓判を押したものの、まさかまさかの残留争いに巻き込まれることになった昨シーズンはJ1のチーム。
大誤算はフォワード陣。長谷川が3ゴール、佐藤が2ゴール、津田が1ゴールと大ブレーキとなってしまっています。
失点も少ないわけではないですがとにかく得点が取れるかどうか。
夏のマーケットで梃入れも必要かとは思いますが、梃入れできる余力は残っているかどうか。

京都サンガ……予想5位 現在17位 (勝ち点22)

どうしてこうなったその3。開幕前は元韓国代表に昨シーズンJ2で活躍した選手に大御所に大判振る舞いの補強を敢行したものの、前半戦終えてまさかの残留争い。
なにを言わずともその原因はリーグワースト2の失点数。
クリーンシートは2試合のみ、複数失点は10試合と惨憺たるものです。
守備を立て直せば、前には得点を取れる選手がいるだけに上向けるとは思いますが、監督が続投気配で、ここ数試合も失点が止まっていないことを考えると、上向きを予想するのは難しい。
編成面での課題も中盤センターに人材が欲しい等いくつかあるのは確かですが、限界がきてるんじゃないか、とも思うのですが。

【昇格プレーオフ出場を目指すグループ】と予想した5チーム
6.アビスパ福岡
7.コンサドーレ札幌
8.大分トリニータ
9.ジュビロ磐田
10.ファジアーノ岡山


アビスパ福岡……予想6位 現在7位 (勝ち点33)

開幕前の大補強がしっかり実を結び、プレーオフ圏内争いにがっちり食い込んできたのがアビスパ福岡。
新人監督ということもありその手腕が未知数だった井原監督も一時11試合無敗を記録するなど結果を残している。
しかし、ここ数試合は失速傾向。得点数も失点数もリーグ中位と勝ち点は稼げているものの一つかけ違いがあれば転げ落ちる気配もあります。
森村選手など放出も少なくない中、新加入のウェリントン選手は起爆剤となれるのか。
昨シーズンもここまでは良い位置だったわけですから、繰り返したくはないでしょうけれども。

コンサドーレ札幌……予想7位 現在6位 (勝ち点34)

同じく概ね想定どおりの成績を残しているのがコンサドーレ。
目玉だったナザリトがイマイチなのはネガティヴなものの、都倉が今年もエースとして前半戦で9ゴール。
奈良の急な移籍もあった守備陣も現在リーグ2位タイの失点数と奮闘しています。
後半戦、昇格争いに絡んでいくならば2列目以降の得点力の増加でしょうか。
現状、都倉が約4割、ナザリトと合わせると半数以上を1トップが稼いでいます。
得点数ではリーグでも中位圏ですから、ここから先はそれ以外の選手が得点をとるということも重要でしょうね。

大分トリニータ……予想8位 現在22位 (勝ち点15)

今シーズン最大のどうしてこうなった。
なにぶん色々とはっきりはしています。ブラジル人は外れ、けが人も少なくない。
若い選手だけの構成、そんなの去年のヴェルディの失敗をみればリスキーそのものじゃないか。
ただ、それにしてもここまで勝てないとは誰が予想したか。
監督人事も失敗した今、とにかく梃入れが必要なのは攻撃陣。
守備は大きく破綻しているわけではないので、早急に新たな得点源、もしくはアシスト役を連れてくる必要があるでしょう。
しかしその余力はあるのかどうか。永井のレンタル延長だけでは、物足りないでしょう。

ジュビロ磐田……予想9位 現在2位 (勝ち点40)

期待以上の成績を残しているクラブその1。とにかく外国人トリオが大当たりだったのがジュビロ。
特にジェイ・ボスロイドとアダイウトンの二人を止める術はJ2にはほとんどなく、二人で18得点は讃岐、水戸、徳島、熊本よりも多い数字。
ただ、やはり期待以上。昨シーズンより勝ち点も得点も失点も良いわけではないという情勢。
ジュビロも昨シーズンはここから失速しているので、まだまだ油断できるという状況ではないでしょうね。
特に得点源のジェイ、アダイウトンに何かあれば一大事になりかねません。
夏のコンディション管理という難題に名波監督がどう立ち向かっていくか注目ですね。

ファジアーノ岡山……予想10位 現在12位 (勝ち点29)

順位予想としては2つしか違わないので余り外している印象ではないが、とにかく勝ち点が伸びていない。
守備はやはり開幕前の予想通り非常に堅く金沢、札幌とならびリーグ2位タイの好成績。
一方得点も22得点と少ない部類ではあるものの、すごく少ないというわけではない。
どうも1-0での勝利数が少ないか。守備は間違いないだけに、1-0で勝ちきれるようになれば成績は上向きそうですが、複数得点を常に期待できるほどの攻撃陣でもないだけに守備陣の勝負強さに期待ですね。
でも、そういうところを注入するために岩政選手を補強したのでは、という気がしないでもないです。

【何かが噛みあえば面白いダークホース候補グループ】と予想した4チーム
11.ギラヴァンツ北九州
12.ロアッソ熊本
13.東京ヴェルディ
14.V・ファーレン長崎


ギラヴァンツ北九州……予想11位 現在13位 (勝ち点29)

順位予想としては2つ外したほど。残留は余裕で勝ち取りそうだけれども、というポジション。
やはり守備陣に空いた穴が埋まらず、失点が7増えています。しかし池元放出の余波は乗り越え得点数はむしろ増えています。原一樹、小松塁のベテランコンビがそれぞれ8得点と活躍しているのが大きいですね。
守備陣がまだちょっと所々レギュラーが定まっていないところがありますが、そこがはまれば昨シーズン並みとは言わずとも、後半戦リーグをかき回す存在になりうるかもしれません。楽しみですね。

ロアッソ熊本……予想12位 現在20位 (勝ち点19)

補強を敢行しいざ躍進の年と意気込んだはいいものの、まさかまさかの残留争い。
大誤算はフォワード陣の不調。アンデルソンは試合に出ることすらなく、目玉だった平繁は未だ1ゴール、常盤にいたってはノーゴールと、得点力不足解消のためにやってきた選手達が大ブレーキ。
斎藤が7ゴールと気を吐くも、活躍すれば活躍するほどちらつく澤田の移籍劇。
ここ数試合は長崎、ヴェルディに勝利するなど上向き気配にも見えるが讃岐にあっさりシャットアウトされるなど未だ安定は見えず。
小野監督試練のとき、果たしてどう乗り切るのでしょうか。

東京ヴェルディ……予想13位 現在8位 (勝ち点31)

期待以上の活躍を見せるクラブその2。
外国籍選手は額面どおりとはいかなかったものの、逆転劇を何度も起こすなど近年になく勝負強いクラブとなったヴェルディがプレーオフ圏内を見据えて前半戦を終える大健闘をみせました。
スタッツ上ではそれなりに優秀な数字を残しているだけに、決定力という本来的には使いたくない言葉を使わざるを得ないという状況ですが、補強はまぁそのポジションにはないでしょう。
ここ数試合は南選手が続けざまに得点をとっているだけに後半戦のさらなる活躍が期待されます。
一方負担が大きくなっている中後選手の部分は懸案事項。若い選手の突き上げを待つか?はたまた誰か借りてくるか?お金がない中ですがフロントワークには注目したいですね。
昨シーズン、勝ち点31の8位で折り返したクラブがありました。その名も、モンテディオ山形。

V・ファーレン長崎……予想13位 現在10位 (勝ち点30)

前半戦一時上位に食い込むなど期待以上の戦いを見せたものの、現在失速中。
原因はやはり解消できなかった得点力不足というところで明らかでしょう。
最後にゴールを決めたのは5/24の愛媛戦で、その後6試合零封が続くというクライシスの真っ只中に今長崎はいます。
イ・ヨンジェが残留宣言を行ったのは朗報ですが、いたところでやっぱり完封され続けている事実。
とにかくまず詰まったケチャップを出してしまうこと。長崎の後半戦はそこからはじまるでしょう。
で、後半戦の開幕22節の相手は……岡山……Oh……

【ダークホースになるかと言われると微妙だけど、残留争いしそうかという微妙なグループ】と予想した4チーム
15.横浜FC
16.栃木SC
17.水戸ホーリーホック
18.愛媛FC


横浜FC……予想15位 現在9位 (勝ち点31)

期待以上の活躍を見せるクラブその3。
ベテラン揃いのクラブらしくとにかく勝負強い。
ここまでの8勝全てが1点差、うち5試合でウノ・ゼロ勝利としぶとく勝ち点を積み上げてプレーオフ圏内を見据えるところで前半を終えました。
負けるときは派手に負けているので得失点差の数字がよくないのが難点。
失点数は大分と同数で、勝負強さがなければ下位争いに首をつっこんでいてもおかしくなかったところ。
しかしまぁなにせ大久保とカズ。この二人の嗅覚と来たら。大久保が決めた試合は全勝ときたもんだからまたすごい。
後半戦もこのしぶとさが続けば、台風の目になるチームでしょうね。

栃木SC……予想16位 現在16位 (勝ち点22)

案の定下位に低迷してしまった栃木SC。
中美のブレイクなどポジティブな話題もありますが、やはり守備陣ガラガラポンの影響は大きく失点数はリーグでも下から4番目タイ。
残留できれば若い選手も多いし、と言いたい所だが安全圏にはまだまだ遠い。
昨シーズンも途中から本間選手を獲得しチームを立て直したので、今シーズンももしかしたらレンタル獲得による補強があるかもしれません。やはりその場合は定まらないハン・ヒフンの相棒探しになるでしょうか。
残留争いに片足をつっこんでしまっているだけに、まずは安全圏まで抜け出すためにも守備を立て直したいところでしょうけど、監督コメントが割合暢気に聞こえるのは、気がかりです。

水戸ホーリーホック……予想17位 現在18位 (勝ち点20)

序盤から苦しい戦いを強いられました。
ここまで2ゴールと苦しむ吉田に引っ張られてしまい、17得点はリーグワースト3。
柱谷監督も解任されてしまいました。しかし、西ヶ谷監督がその後を継ぎなんとか降格圏の脱出には成功しました。
特に、吉田の2ゴールは最近生まれたもので復調気配にあります。
失点数は24と中位圏内レベルで安定しているだけにやはり得点力。
吉田、三島の復調があれば、残留は十分勝ち取れるはず。補強はなくとも、やっていけると思うのですが。

愛媛FC……予想18位 現在11位 (勝ち点30)

期待以上の活躍を見せるクラブその4。
河原が奮闘し、守備陣も思いの外安定した働きを披露した結果、中位圏内で前半戦を終えたのが愛媛。
ここまでは勝つか負けるかの激しい星勘定でしたが、後半戦は負けを引き分けにできるかどうかというのが
上にいけるかどうかの分かれ目になるでしょうね。
あとは、補強選手である瀬沼の更なる奮闘にも期待がかかります。
ここまで3ゴール、河原に並ぶ看板となれば愛媛の成績はさらに上向くでしょう。
気がかりなのは、最近勝ち点を落とすことが増えてきていること。勝ち始めれば乗るが、負け始めると負けが込む。
そういう傾向が前半戦ありましたが果たして。

【厳しい残留争いグループ】
19.FC岐阜
20.ツェーゲン金沢
21.ザスパクサツ群馬
22.カマタマーレ讃岐


FC岐阜……予想19位 現在21位 (勝ち点19)

案の定残留争いに首をつっこんでしまったのがFC岐阜。
攻撃陣は実はかなり奮闘していて悪くない数字なのですが何分失点が多すぎる。
シーズン80失点ペースはいくらなんでもよくない。
逆転で何度か負けてしまうなど勝負弱さも気がかり。守備陣は実績のある選手が多いだけになんとかなると思ってたのですが。
巻き返しに向けては甲府からセンターバックの渡邊選手を獲得。やはり守備。
ただレオ・ミネイロが長欠となれば……いや、まずは守備でしょう。

ツエーゲン金沢……予想20位 現在3位 (勝ち点37)

まさかまさかの大躍進。今シーズン最大のサプライズチームとなりました。
とにかく固い守備。失点数はリーグで3位の優秀さ。
JFLで実績を積んできた清原がその実力を思う存分披露するなどたたき上げの魅力万点のチームですね。
とはいえ、実は失速中。前半最初の11試合で勝ち点25を稼いだものの、その後10試合では勝ち点12と次の試合で勝ってようやく半分という厳しい状況。
引き分けが6ととにかく勝ちきれないことが原因で、接戦で勝ちきるという力はまだまだないということでしょうか。
とはいえ、選手達は残留が目標と浮かれたところはないようですし、後半戦もしぶとく勝ち点を稼ぐことでしょう。
その順位がたとえPO圏内に入れないもので終わったとしても、躍進のチームという地位が揺らぐことはないんじゃないでしょうか。

ザスパクサツ群馬……予想21位 現在15位 (勝ち点25)

意外な奮闘を見せているのが群馬。大きかったのがルーキー江坂の大ブレイク。
現在6ゴールと昨シーズンダニエル・ロビーニョが前半戦で記録したものと同じ数のゴールを稼ぐなど攻撃の中心として大活躍。
守備陣も大量失点を喫することはありますが、4つのクリーンシートを記録。
セレッソや磐田など大物食いを果たすなど粘り強く戦うシーズンになっています。
後半戦はいかに江坂の負担を減らしていけるかどうか。徳島戦でゴールを決めた吉濱には期待がかかりますね。
そして守備陣は粘り強さを保てるか。
様々条件はあるかと思いますが当初予想を大幅に上回り、残留という成果以上のもの、中位圏を手にする可能性も出てきたように思います。

カマタマーレ讃岐……予想22位 現在14位 (勝ち点25)

プレシーズンの頃の風評からもしかして守備的な戦いからの転換を図って大爆死するのではないかと思ってたのですが杞憂でした。
14得点はリーグワースト。しかし17失点はリーグで4番目に優秀。金沢や、岡山や、札幌とそう変わらない数字。
北野監督、御見それいたしました。これぞ残留を勝ち取るチームといわんばかりの戦い。
21試合終了時点での勝ち点25は昨シーズンの倍以上。残留を勝ち取ろうというならば申し分のない前半戦だったでしょう。
やはり得点の少なさは気になりますが、下手にバランス崩すよりはこのままのほうが良いでしょう。
このまま徹底的にタフに戦えれば、シーズン終了時点で面白い順位にいるということもあるかもしれませんね。

総評
期待以上の活躍を見せるクラブが下位予想のチームに多い一方、第2グループ、第3グループに入っていくチームと目していた中から残留争いにはまってしまうチームが出てきたのは予想できなかった。
ただ、いくらなんでも京都がこの位置にいるのは予想できない。
徳島もそうだ。大分は、厳しくなると予想していた人もいたかもしれませんが。
やはり前半戦最大のサプライズは金沢。ヴェルディ、横浜FC、愛媛、群馬、讃岐らも上々の前半戦といったところでしょうか。
毎年、このまま後半戦もいくというわけではありません。
昨シーズンも福岡、岡山、栃木といったチームが失速した一方、11位だったジェフが巻き返し、8位だった山形がプレーオフで昇格を勝ち取る等変動が起こっています。
まずは夏のマーケットでどういった編成がなされるのか。様々動きがあるかと思いますが、まずは様子を見てみたいところですね。
posted by 鍵銛右京 at 14:52| Comment(0) | J2チーム編成レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください